確定申告の話
私、昨年の3月末までは給与所得者でした。
所属する法人が、所得税や健康保険税などを
私が働いて得た年俸(勤め先、年俸制だったんです)からマイナスしたうえで、
毎月の給料として支払ってくれていたのです。
なので、普通に年末調整はしていました。
主に社会保険料の年間の支払額(他にも個人年金に支払った金額など)を算出し、
源泉徴収されていた所得税(大体絶対多めに徴収されている。そうしておけばお上は税金のとりっぱぐれがないので)から多めに巻き上げられていた所得税を取り返す、
というのが年末調整です。
で、タイトルの確定申告ですが、私個人は確定申告はしたことはありません。
正確には、学生の頃のアルバイト代、入院した時の医療費などを
確定申告して、雀の涙ほどの税金を取り戻したことはあります。
まあ、給与所得者になってからは確定申告はしたことがない、というのが
正確なのでしょう。
その私が確定申告というシステムに関わるようになったのは、
家内の仕事の関係なのです。
あまり詳しいことを書くと、家内に怒られる
(…んじゃないかな。いや、怒られるだろな。いやいや、絶対怒られる)
かもしれないので、詳細は書きません。
一般論として、家内(に限らず自営業者)には、給与所得者と違って
年末調整というシステムはありません。
給与所得は、あらかじめ10%の源泉徴収をされて振り込まれます。
その10%というのは、明らかに多く取りすぎなのです
(しかも、この数年被災地復興のためとして0.021%上乗せされて徴収されている。
復興のためにお金を出すのは、「はい、喜んで」ですが、
そのお金、ニューオータニへの払いや外苑での酒代に使われてるんじゃないの?
そんなのいやだからね)。
でも、お上は常に高めの税額を設定して納税者たる家内の手元に報酬(給料)が
入る前に巻き上げる、というシステムを考えたのです
(お主も悪よのう…って、何百年も前から知ってますけど)。
すごく簡単にいうと、給与としてクライアントから支払われる前に
巻き上げられた10%を、取り戻そう、
給与所得者でいうところの年末調整を、自力でやってしまおう、という事なんです。
その為には、クライアントから給与所得を得るために必要とした経費を算出し、
給与所得全体からマイナスし、本当に報酬として手に入った金額を
税務署に提出するのです。
そこでお上もしぶしぶ「しょうがねえ。これくらいは勘弁して遣わす」と、
巻き上げた税金の一部をお返し下さる、というのが自営業者の確定申告なんです。
「カジノ、誘致してやるからさ、地元民も黙らせるって。」といって
ぬわわ万円とか、あわわ万円も貰える議員さんと違って、
こちとら千円、二千円の還付のために、苦労してるんでい。
それで、クライアントから支払われる前に巻き上げられた10%を、
すこしでも取り戻そうというのが自営業者の確定申告なのです。
続きます。