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引っ越しをした750乗り。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然に記していきます。

生ぬるい冬

「きっぱりと冬が来た

(略)

きりきりともみ込むやうな冬が来た

(略)

刃物のやうな冬が来た」

高村光太郎の詩ですが、

故中満満さんが、

「ザ・バイク」(とっくに廃刊になりました)に書いていたエッセイを思い出します。

「そんな冬の朝、厚いグローブに手を通すのが好きだ」と。

 

で、この数日、雨が降ったり、気温が高かったり。

高村光太郎の(というか昔の)冬とは、違ってきていませんか?

 

そりゃあ、寒いより暖かいほうが良い。

  

テクノロジーの進歩で、

電熱線なしでも暖かい、グローブやオーバーパンツ。

曇らないシールド、ありがたいです。

 

 でも、冬は冬ですから。

へそ曲がりは思うわけです。

 

「きりきりともみ込むような冬」があったなあ、と。

 

隙間風の吹き込む居間で、アラジンの石油ストーブをつけ、

プロパンガスの延長ホースをひいて、卓上コンロに火をつけ、

家族と湯豆腐の土鍋を囲んだ冬が。

 

朝起きると、台所の水道管が凍結しており、

オヤジが、夜のうちに汲んでおいた薬缶の水でお湯を沸かしてそれをとかし、

 

湯たんぽの残り湯でひげをそり、

 

私たち子どもは、雨でもないのに長靴で

霜柱が解け始めた道を学校へ向かった。

 

学校で待つのは、冷え切った教室と、

達磨ストーブ。

 

そんな冬は、どこへ行ってしまったのか...

 

 

 

 

 

 

(ああ、明日も暖かいといいなあ)

 あ、中沖満さんでした。

伝説のオートバイ乗りの名前を間違う

不届きものです。陳謝いたします。

 

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