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引っ越しをした750乗り。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然に記していきます。

昔のお話

昭和も6分の5を過ぎたころ、世間には「暴走族」という名称の

大型バイクや四輪車を集団で乗り回し、騒音をまき散らしたり、

悪行?を働く集団がいました。

当時の大人たちは短絡的に、

「大型バイク=暴走族=社会悪」

と考え、青少年を大型バイクから切り離そうと

いろいろ考えました。

その一つが、

「大型免許を取らせない」

自動二輪の免許は、中型までしか教習所や自動車学校では取らせない、

大型に乗りたければ公安委員会管轄の運転免許試験場での実技試験に

合格しなければならない、という制度。

二つ目が、

「高校生は二輪車に乗らせない、免許を取らせない、買わせない」

俗にいう三ナイ運動でした。

 

そんなことが起こる前の昭和の高校生は(バイク好きはバイク好きで)

わりと普通に生活できていたような気がします。

 

昭和49年、4月。私が入学した横浜市立桜丘高等学校での、

とある先生と、当時私のクラスの学級委員長だったSの会話。

先生(あ、この先生もイニシャルSだった)「S君(委員長)、あんた昨日

ナナハン乗って学校来たでしょう。免許あるの?」

委員長「ありますよお」

先生「じゃ、明日免許証持ってきて見せなさい。」

委員長「はあい。」

 

という会話が普通に成り立っている高校生活でした。

小峰元著「アルキメデス豆畑に死す」の中には、

「今どきの高校生はナナハンかステレオか、どちらかを欲しがる」というような

記述もありました。

 

実は私は、その当時はバイクには興味はなく、山梨に帰省した時、

従兄のスーパーカブを借りて山道を走るくらいでしたが、某新聞の特集記事に

「オートバイは社会の鬼っ子だ」というのがあり、

たいそう憤慨した覚えがあります。

 

この記事はもしかしたら昭和50年代のものだったかもしれないのですが、

「オートバイは、ひったくりや暴走行為に使われる危険な乗り物だから

社会から抹殺してしまえ」という内容でした(記事の書かれた時期は

明確に覚えていないけれど、この論旨だけははっきり覚えています)。

その論理からいったら、「包丁は強盗や殺人に使われる危険な道具だから

社会から抹殺してしまえ」ですよね。

 

そんな記事があったり、免許制度の改正(改悪ではないかい?)や

三ナイ運動があったり、と二輪車に対する風当たりが強かった頃でした。

 

なので、6月5日の朝日新聞(あ、前述のバイク記事は朝日さんではないですよ)に、

HONDA DREAM CB750Four とか

石井いさみ著「ナナハンライダー」 という文字を見て(興味のある方は

朝日新聞デジタルで、検索できると思います)、

隔世の感を強くしたのでした。

 

またもとりとめのない昔のお話でした。

おつきあい、ありがとうございました。

 


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