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引っ越しをした750乗り。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然に記していきます。

Z750Fourのこと(昔語り)

 

 

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今を遡ること36年の1984年。

当時の私は大学を卒業しても希望する職業に就けず、

大学院の聴講生をしつつ

ジーパン屋の店員と、小学館で国語辞典の編集を手伝うことで

細々と収入を得ていました。

とは言え、自宅で両親の庇護のもとで生活していたので、

食べるに困るということではありませんでしたが。

(いや、そうでもない。でもそれはまた、別の話。)

 

自動二輪の中型限定を解除したのは、(多分)1982年のこと。

当時は高校時代の級友から7万円で譲ってもらった

YAMAHAのGX250SP(パラレルツイン、フレームに曲がりあり)を

愛車としていました。

 

限定解除に成功しても、当然750(ナナハン)など、買えるわけがなく、

「就職が決まるまでは」と

(免許証の裏の「限定解除」のハンコを友人に見せるのを心の糧に)、

けなげにも250に乗っていました。

 

ところが1984年1月、就職が決まり、

(まだ給料も出ていないのに、)オートバイを買ってしまったのでした。

 

当時、片岡義男の小説にはまっていた私は、

バーチカルツインのYAMAHA XS650Specialがいいかなあ

などと思っていたのですが

(当時人気薄で、新車でも40万円しなかった。当然消費税なんて存在せず)、

どこでどう間違ったか、3歳年下の弟(小型限定)の

「Z2がいいよ」という言葉に乗ってしまい、

(Z2についてきちんと調べもせず)「マルトミオート」という当時の横浜では

割と大きな店に足を運んだのです。

 

支店が幾つもある「マルトミオート」さんの、1件目には在庫がなく、

2軒目の店で、Z750Four初号機と運命の出会いをしたのでした。

 

私「すみません、ゼッツーありますか?」

店員さん「そこに一台あるよ。車検2年つけるから29万持ってってよ。」

 

このやり取りは、四十年近く経っても、未だに鮮明に覚えています。

ゴチャッとした車庫の真ん中あたりに埃をかぶって一台のZ750が佇んでいました。

生産開始から15年以上が経ったZ2に人気はなく、

この年(1984年)の春、「Z1、Z2の再来」と言われた

GPZ900R、GPZ750Rが発表され人気を博します。

『あいつとララバイ』(やその他)のおかげでZ2人気が燃え上がるのは、

その(1984年)少し後でした。

(このあたり、当時の「別冊MoterCyclist」に詳しい。)

 

まあそれはさておき、

一般に人気がなかったとはいえ、

 初めて手にした大排気量車。

おまけに、当時は二輪の免許制度が厳しく、

401cc以上の二輪車に乗るには、

二輪車は中型に限る」という限定を解除する、

合格率6%と言われた限定解除試験に合格しなければならなかったのです。

401㏄以上の大型二輪に乗っているというだけで、
羨望と尊敬、羨みの視線を一身に浴びたものです。

その試験に合格して乗るZは、最高でした。 

 

10年以上の時間を共にして、本当にほれ込みました。

 

このZ750Four初号機については、またおいおい

昔語りをしたいと思います。

 

さて、冒頭の写真ですが、1984年2月18日、

Z750Four初号機納車の日の写真です。

納車前日(1984年2月17日)、関東地方は大雪に見舞われ、

「明日は納車無理かなあ・・・」と思っておりました。

でも翌18日、少し雪が解け、道路の除雪も進んだようなので、

中学から大学まで同窓であった伊藤S介の車で

「マルトミオート」さんまでバイクを取りに行くことにしたのです。

ガレージから出てきたZ750Fourを見て、S介が

「また黒いバイクかよ。お前、黒好きだな。」と言ったこともよく覚えています。

(じつは私のZ2初号機はグリーンだったのですが、光の関係で

その時は黒に見えたのです。)

 

その日、自宅に帰着するまで、初めて750ccのバイクで

公道を走ったわけなのですが、最初の信号からの発進時、

ぬれた路面でリヤタイアがすべり、えらく怖い思いをしました。

それからは恐る恐るアクセルを開けつつ帰着したことは

言うまでもありません。

 

帰宅途中にあったデニーズで、

送ってもらったお礼に、S介にお昼ご飯をごちそうして

帰着。この写真を撮った、というわけです。

(後ろに移っているS53年式いすゞジェミニの話は、またいずれ)

 

さて、長々と書いてきましたが、

愛機Z750Four初号機との出合いのお話でした。

 

アルバムなどひっくり返しながら、この初号機については

昔語りをしたいと思っています。

 

 

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