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引っ越しをした750乗り。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然に記していきます。

方言って

どう思われますか?

 

 

私が生まれたのは山梨県東八代郡境川村という所です(里帰り出産です)。

その後大田区の雑色に5年間、横浜市に二十年間。

千葉に三十六年という居住歴なのですが、

小、中学生の頃は夏休みのたびに二週間くらい山梨の両親の実家(のいずれか)に

預けられていました。一年のうち二週間程度生活していただけなのに、

私の脳は甲州弁に侵食され、今でもたまにポロっと甲州弁が出たりします。

 

必ずしも故郷というわけではありませんが、それでも生まれた土地の言葉って

良いものだと思います。

 

が。

その山梨県地方で、「方言狩り」があったのです(半世紀も昔の話ですが)。

従妹の通う甲府市の小学校では、方言を使うと「悪い言葉!」と言って

先生に叩かれた、という事があったそうです。

 

私は方言は慕わしいものでこそあれ、悪い言葉だなんて全く思ってなかったのですが、

昭和四十年代初めの日本には、「方言は田舎の象徴」「旧弊の象徴」みたいな雰囲気が

あったことは否定しません。

 また、従兄は「俺(おら)あ山梨の人間だから山梨の言葉を使(つこ)うぞ」と、

東京の大学に進学し、新宿に下宿している時もずっと甲州弁を通していました。

 

ま、それはさておき、学生時代、授業のひとつに「方言研究」

(という名前だったか、記憶にない)という内容のものがあり、受講していたのです。

 

その授業の担当だった先生は、今や恐れ多くも阪大名誉教授、方言研究の大家とも

言える方だったんです(数か月前「チコちゃんに叱られる!」に出演されていたのを

拝見して今の状況を知りました)。「真田真治」先生とおっしゃるのですが

(当時は私の学校の非常勤講師でいらした)、もう半世紀以上お会いしておりません。

 

その「真田」先生と直接の師匠だった「池上秋彦」先生から、

学問としてではなく、心の持ち方として学んだのが

「言葉は文化なのですよ」ということです。

 

方言には方言の文化がある、日本の方言を学ぶことは、日本の文化・歴史を学ぶこと、

という事です。

事実「イチイチさん」のおっしゃる通り、方言の中には古い日本語

(東国の人間にとっては鎌倉時代以前の日本語)がたくさん生きています。

 

それらを大事に守ることは、先祖の歴史、文化を守ることだと思うのです。

 

それでも、山梨に行っても甲州弁が聞かれないのは、本当に寂しい...

 

さ、だっちもねえこんいってねえで、そろそろねえれし。

 

本日の課題。上記甲州弁を標準語に直せ。

 

...失礼しました...

 

 

 

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