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引っ越しをした750乗り。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然に記していきます。

こんな旧車を見たんですが(写真はさておき、117クーペとピアッツアのこと)。

  

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いすゞフローリアンのお顔

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いすゞフローリアンの全体像


名だたる不人気車でした。

タクシーとか営業車、いすゞの関係会社のカンパニーカーとしてくらいしか

売れなかったのでは、というほど器量の悪い個性的なデザインの車という評価だった

と思います(でも、オールドタイマー誌によれば、この「フローリアン」も、

後述のギア社デザインらしい!)。

いま改めて見てみると、もう少し車幅があればデザイン的にも

まとまりが出たのではないかなあとも思いますし(ギア社のデザインに何を言う!)、

ちょっとサーブ900に似たユニークなデザイン、と言えなくもないと思います。

(あくまでも個人の感想です。)

でも、デザインしたのは、後述のギア社であったことを「オールドタイマー誌10月号」

で知り、びっくりしました。

 

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この車の開発ナンバー117のフローリアンのシャシを流用した2ドアクーペが、

 117クーペでした。

この117クーペ、40年以上昔の国産車ですが、未だに100万円を超える

高値で取引されています。モノによっては300万円を超えています

カーセンサー誌による)。

フローリアンのシャシにギア(イタリアのカーデザイン会社)デザインの

流麗なクーペボディを載せて、ハイパワーなエンジンに換装して売り出す

(たしかベレット1600GTRのツインカムエンジンだったと思います)。

そんな経緯で117クーペは生まれたと記憶しています。

たしかに、エンジンはハイパワーでしたが、運動性能が云々される時代では

なかったのでしょう(リヤなんて、板バネですぜ)。

DOHCエンジンを積んだ、美しいデザインのフル4シータークーペ、として

認識され、好評を博していたのだと思います。

 

同じような成り立ちのいすゞ車に「ピアッツア」があります。

この「ピアッツア」は、当時いすゞが生産していた唯一の乗用車「ジェミニ」の

シャシにギア社デザイン(実際に働いたのはジウジアーロらしい)による

流麗なボディを載せた、という117クーペと似たような成り立ちでした。

  

さて、なんでこんなことを書き始めたのか...

 

9月4日、モーターマガジンWebに、

いすゞピアッツアが取り上げられていましたたからです。

8月26日のジェミニZZに続いて、自分の好きな車が二度取り上げられていたのは

非常にうれしいことです。

 

このジェミニとピアッツアの関係は、上記、フローリアンと117クーペの関係と

同じなのです。

 

ピアッツアは、今見ても(いや逆に今見れば)こんな美しいクルマは

ないと思えます。

かの故徳大寺有恒御大をして、

日本の工業界は二度とこんなクルマを作れないだろう

と言わしめた、美しいクルマです。

私の弟など、「アッソディフィオリ」としてプロトタイプが発表されたときから

「絶対この車手に入れる」と言っており、実際その何年かの後、

ヤナセで売られていた「いすゞピアッツアネロ・イルムシャー(白)」を

手に入れました。

 

が、売れなかった。いまカーセンサー誌には一台、98万円の売り物しかありません。

117クーペがネオクラシックとして、価値を上げつつあるのとは大違いです。

 

何がいけなかったのか?

 

私が思うに、時代ではないか、と。

前述の117クーペが登場した時と違い、巷には高性能で、そこそこ美しい

クルマがいっぱいありました。

トヨタソアラ」は、3ナンバー(税金が馬鹿高!)のハンデを持たない、2リッター

ツインカムターボ。

日産は「スカイライン」にターボを積み、「名ばかりのGT」の汚名を返上

(後に6気筒24バルブターボのRSが登場するが、この当時はただのGT)。

三菱は「ラムダ」「スタリオン」。

ホンダは「プレリュードSi」。

など、パワーもあり、走行性能も優れた車がいっぱいあった記憶があります

(記憶が少しずれていたらごめんなさい)。

そんな中で、「ジェミニ」の古いシャシ、古いサスペンションを持った

「ピアッツア」は、見た目はいいけど、走らないクルマ、と(多分)位置付けられ、

売れなかったのでしょう。

いすゞは、イルムシャー社やロータス社の手を借りて、「ピアッツア」の走りを

何とかしようとしましたが、やはり売れませんでした。

 

不人気のままフルモデルチェンジをして消滅していった、かわいそうなクルマ、

でした。

 

フローリアンとモーターマガジンWebの記事で思い出されたことを、

徒然なるままに記した、年寄りの昔語りでした(失礼しました)。

 

 

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