赤い羽根のこと
赤い羽根の季節ですね。
わたしの町内でも、半強制的に一軒当たり500円の募金を募ります。
わたし、集金担当です(ああめんどくせえ...うそ)。
それはさておき、
今回の台風被害に対して(15号ね)、結局コンビニでチャラ銭を寄付することしかできなかった60過ぎの爺さんには、渡りに船の募金です。
まだ年金も出ない、退職金を食いつぶしている私にできるのは、500円+チャラ銭の寄付しかないのです。
そのお金で被災者の人たちが少しでも恩恵を受けられるなら、幸甚です。
喜んで寄付をし、誇らしげに赤い羽根をつけましょう。
でも…中学生のころから思っていました。
「なんで国会議員(都議会でも県議会でも市議会でも何でも、とにかく議員)が
赤い羽根をつけているんだろう?」と。
議員(政治家)の仕事って、何なんだろう?
そう考えたことはありませんか?
人を幸せにすること?いえ、幸せの基準は十人十色。本当にいろいろです。
「戦争で北方領土を取り戻し、ロシアの女性のおっぱいを揉む」のが無上の幸せ、
という国会議員もいるでしょう。
すべての人の「幸せ」を実現することはできないし、もしそれができたら、
それ以外の人の幸せを踏みつけることになるでしょう。
上記のような国会議員の先生の幸せは、「戦争は嫌だ」という人の不幸せですから
(あ、いや「ロシアの女性のおっぱいを揉む」の部分は…ムニャムニャ)。
それもさておき、政治家の仕事とは、不幸せを一つ一つつぶしていくこと
(これは高校生の頃辿り着いた結論ですが)、じゃないかと私は考えたのです。
それは、四十年以上たった今も変わっていません。
人を不幸にするあれやこれやをつぶしていくことこそが、
誰もが望む政治ではないか、と。
そこで標題の件です。
赤い羽根の共同募金とは
共同募金は、昭和22(1947)年、市民主体の民間運動として始まった。
当初、戦後復興の一助として、被災した福祉施設中心に支援が行われたが、その後、
法律(現在の「社会福祉法」)に基き、地域福祉の推進のため活用されてきた。
社会の変化の中、共同募金は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるように、
種々の地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する、「じぶんの町を良くするしくみ」として、取り組まれている。
と「赤い羽根共同募金」のHPにあります。
要するに、「地域、市民のため」ということですよね。
でもね、60過ぎの、750乗りの、へそ曲がりの、天邪鬼な爺い(もちろん、私です)は考えるわけです。
赤い羽根とは、「政治が行き届かないところを、庶民の浄財で補うもの」だと。
じゃあ、「行き届かない政治」って何なのさ。
「政治が行き届かないところを見つけ出し、行き届かない所をなくす」のが
政治家(議員)の仕事なんじゃないかと。
就任のご祝儀に何百万円も貰っている大臣さまがいくら寄付なさって
赤い羽根をつけているのか、寡聞にして存じ上げませんが、
寄付をするのは庶民がすること、
寄付がいらない世の中をつくるのが議員の仕事、
そう思うのはおかしいのでしょうか。
この四十年にわたる疑問に、明確な答えが
ほしいです(これは、嫌みでも皮肉でもありません。またも嘘)。
総理大臣殿、復興担当大臣殿、財務大臣殿、内閣の各大臣殿、
お答えが頂けたらこれに勝る幸いはございません。
以上、今夜は早めに飲み始めたので、そろそろおつもりです。
おやすみなさい。