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引っ越しをした750乗り。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然に記していきます。

自粛期間中のお楽しみ2

ちょっと前回とタイトルが変わりましたが、

自粛期間中の雑記です。

 

定年退職したら、こんなことをしよう、という夢は、

皆さん持っていると思います。

私は第一にオートバイの旅。

久しぶりに、大まかな目的地だけを決めて、オートバイで

出かける、というのがあります。

が、去年は自治会の仕事だのなんだのと、なかなか思い通りにはいきませんでした。

今年こそ、と思っていたのですが、一応四月からの新しい就職先が決まり、

自由な時間はある程度制限される。

ならば三月中に、と思っていた九州への旅は、新型コロナウイルスの影響でボツ。

せめて福島の復興市場へ、と目論んだのも、同様のコロナにまつわる自粛の流れで

ボツ。

四月一杯ほぼ家に籠っていたという状況なのですが、

定年後の楽しみその二は、鉄道の世界。

 

とは言え、もとより凝った写真や音を撮る(採る)趣味はなし。

全国の鉄道に完乗するようなことにも興味はない(お金もないし)。

車両の型式にこだわる趣味もない(古い車両に哀愁や郷愁は感じますが)。

 

敢えて言うならば、このコミックに近いのかもしれません。

 

 

 

この作者、ほかにもこんな作品があります。 

 

 

気ままな鉄道旅とおいしい駅弁、 おいしいお酒。

 

こんな旅に憧れ、房総半島一筆書き列車の旅を考えたりもしました。

 

さて、私の鉄道の原体験は、昭和三十年代の終わりから四十年代の初めの

山梨にある両親の実家への帰省。

横浜の西のはずれ(瀬谷という小さな町)に住んでいた私たちが、

山梨に帰省する際のルートは、大体決まっておりました。

 瀬谷駅北口から神奈中バスで(8:05発)、小田急電鉄新原町田駅(もうありません)まで。

そこから歩いて旧国鉄町田駅へ、そして旧国鉄横浜線で八王子まで行きます。

八王子駅から中央東線で、甲府まで。

 

甲府から、母の実家へは山交バスで一本(確か一日二往復しかなかった)。

     終着のバス停まで。

     父の実家へは鉄道でさらに西へ。

 

この当時は甲府以西は電化されておらず(当然単線でした)、

甲府で汽車を待っていると、大きな蒸気機関車が古い客車をひいて

入線してきたのをよく覚えています。

その汽車に乗って長野との県境に近い長坂という駅まで行きます。

ところどころの駅で上り列車とのすれ違いのため何十分も停車し、

給炭や給水のために停車し、

スイッチバックのためにのんびり下がったり進んだりを繰り返し、

だいたいどちらの両親の家に着くのも、かまどの煙が

立ち上っているような時間でした(電気は来ていたけどガスや水道なんて

来てません)。

この記事投稿してから思い出しました。

甲府から西、蒸気機関車が引く列車(当然エアコンなど、存在しない)、

トンネルに入る前に汽笛を鳴らしたものですが、そうするとオヤジが

慌てて窓を閉めてました。

八王子以西甲府以東(昭和四十年代前半まで単線だったらしい)にも

スイッチバックはいくつかあり、特急や急行待ち(通過待ち)の停車が

よくあったこの時代、各駅停車で八王子から西に行くのには相当な時間が

かかったことを覚えています。

 

そんな何時間もの汽車旅の楽しみが、駅弁や、駅そばなどです。

父親は日本酒とサキイカの燻製で一杯。

今ではあり得ませんが、ボックスシートの窓際には

灰皿があり、喫煙可でした。

下の写真は、まだ定期運行をしていたころの寝台特急あけぼの号の

B個室寝台のものですが、多分同様のものがついていたと思います。

 

 

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これが灰皿です

 

 

尾籠な話ですが、トイレは垂れ流し。便器の中をのぞくと
枕木が見えました(なので、「停車中は使用しないでください」という

注意書きがトイレ入り口に貼ってあった)。

 

そんな旅が私の鉄道の原体験なんです。

 

そしててもう一つの憧れが、遠い昔のテレビドラマ、「2丁目3番地」

(だと思います。違ったら平にご容赦を)。

 

主役の石坂浩二さんが、天井裏にHOゲージの線路を貼り、夜な夜な列車を走らせて

いたシーンなのです。暗い天井裏で、ライトをともして走るHOの車両と、

その雰囲気に魅了されたのです。

が、HOゲージは車両が大きく、という事は当然線路も大きく、

最低でも畳一枚くらいのスペースと、数十万円の資金(特に車両)が必要。

車両を手作りするにしても、動力車(モーター付きの車両。蒸気機関車とか

電気機関車など)になると、キットを手に入れるだけで、やはり数万円。

そこで、鉄道模型に興味を持った大方の人が目を向けるのは、Nゲージです。

 

御多分に漏れず私もNゲージの世界に走りました。

 

たしか二十歳頃に一度楕円形のレールセットと蒸気機関車、旧型客車のセットを

手に入れ、押し入れにレールを敷き、走らせていたのですが、

就職し、目まぐるしい日が続くうちにどこかへ行ってしまいました。

 

それでも、いつかは山の中のスイッチバックのある路線と、

両親の実家の周りに広がっていた田園風景、ひなびた駅などを

模型の世界で再現したいという夢は持ち続けておりました。

 

                           続きます。

 

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